東山中村は折戸村の南にあり、現在の珠洲市東山中町にあたります。内浦の正院村に通じる道があり、「三州志」に渡瀬・洲巻・北山・八町の垣内が記されています。かつては山中村と云われていました。
西方の石ケ峯(石神山)の南斜面の山林地帯を八ケ山と呼び、正院郷内8村(山中・唐笠・岡田・岩坂・正院・小路・熊谷・飯塚各村)の入会地でありました。正保郷帳に村名がみえ、高136石余、田5町余・畑4町余。寛文10年(1670)の村御印の草高163石、免5ツ3歩、新開高7石余、小物成は山役69匁・漆役5匁・蝋役2匁・苦竹役5匁(三箇国高物成帳)とあります。文政8年(1825)の組付覚帳(桜井文書)では百姓数41・頭振数4とあります。
明治11年(1878)珠洲郡木郎郷の山中村(現内浦町)と区別するために、東山中村と改称しました。鎮守は白山神社です。 |
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石川県珠洲市東山中町 |
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