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現地の調査 |
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■現地調査の準備 ◎調査に必要なものを準備する 除籍謄本・改製原戸籍謄本を可能な限り取得したら、先祖の暮らしていた地に現地調査の準備に取り掛かります。有力な情報を入手できる訪問先としては、総本家、分家、菩提寺の住職、土地の古老、役所、郷土資料館、郷土研究者、図書館、法務局出張所などがあります。以下に、現地調査に必要なものを列挙します。
墓石や各種の資料などから得た情報はノートに書き留めるだけでなく、再調査・追跡調査のためにデジタルカメラで撮影しておきます。また、現地の方々の話を聞く場合、ICレコーダーかMDレコーダーを持参して、会話の内容を録音しておくと良いでしょう。ノートパソコンを持参する場合には、現地調査で宿泊するホテルは、できればLAN接続が可能なところを選びます。現地調査では日ごとに新しい情報が入ってきますので、ホテルに戻ってから、インターネットの検索サイトを利用して、情報の裏づけや拡充ができると好ましいです。しかし、LAN接続が可能なホテルは市街地に多く、地方の場合には難しくなります。それでもモジュラージャック形式の電話ならば回線接続が可能ですし、やや通信料は高いですが、携帯電話で接続することもできますので、利用できるものは積極的に利用しましょう。 ◎現地在住で親族の可能性のある方を探す 本家などが既に事前調査の段階で判明した場合には、住所や連絡先などを確認しておきます。また、現地に親族がいるかどうか分からない場合には、NTTの個人名電話帳で、先祖の本籍地近隣に同姓の方がいないかを調べます。もしかしたら先祖を同じくする遠戚かも知れません。この段階で直接電話して問い合わせる方もいるようですが、私は手紙を送ることを勧めます。手紙で自分の身分を明かし、先祖のことを知りたいという気持ちで調査をしている旨を説明して、本題に入ることの方が望ましいでしょう。そのときには、先祖の除籍謄本の本籍地が書かれている箇所のコピーとそれまでの調べた親族の系図を同封して、以下の例文のように親族に同名の方がいないか確認していただけるようお願いします。
手紙を送る場合には返信用封筒と郵便切手を忘れずに同封します。また、該当者が多い時は大変とは思いますが、できるだけワープロは使わず、手書きで手紙を書きます。こちらが自分のルーツを辿るために教えていただくという誠意を伝えることが重要なのです。突然知らない人から親族だと言われても迷惑に思われる方もいることを念頭に置きましょう。都市部より農村部の方が地元意識が強いので回収率は高いようです。 ◎現地調査の予定を立てる 現地調査は、役所や郷土資料館、図書館などの休館日に注意して日程を組みます。本家や調査で親族であることが分かった方々には、事前に連絡をして、趣旨を説明して、訪問日を確認しておく方がよいでしょう。 ■現地調査の実施 現地調査は、事前調査の段階で現地に暮らす本家の方などの親族がいることが明らかになっているかどうかで方法が大きく変わってきます。当然、親族がおられることが分かっている場合の方が、調査は容易になります。尚、私の場合は、最早現地には親族がいなくなっていたため、役所の資料から墓所などを探しました。 現地に親族がいるかどうか分からない場合は、図書館や郷土資料館などに行き、現地での情報収集から始めます。郷土資料などに先祖の名前が出てくるかもしれません。法務局出張所で土地台帳を閲覧し、先祖の暮らしていた場所を実際に訪れてみるのもよいでしょう。また、現地に代々暮らしている家の古老などを訪ねて、かつて自分と同じ姓の方が近隣に住んでいなかったかを聞いてみます。菩提寺や墓所については、電話帳などで現地の寺院を洗い出して、1つ1つ調べる作業を行います。 本家や親族の情報を得ることができたら、次にそれらの家を訪問します。先祖調査を行おうと思ったきっかけや現在の自分の周りの親族の状況などを話し、事前調査段階での系図を見せながら先祖の情報を伺い、系図を拡充してみます。もし本家宅に過去帳があれば、拝見させていただいて、正確にノートに書き写します。ついでに各ページの写真を撮影しておくと良いでしょう。また、本家宅には古い系図や代々伝わる文献、刀剣の類が残されている場合もありますので、そういったものがないかも確認します。 菩提寺や墓所が分かったら、寺に赴き、住職に会います。もし本家の方がおられるならば、本家の方に紹介していただきます。菩提寺の住職にお会いすることができたら、同様に事情を説明して、過去帳や位牌を見せていただけるようお願いします。事情によってそれぞれですが、「お志」を包んだりします。ちなみに、私の場合は、調査で分かった先祖を供養していただき、「お布施」としてお渡ししました。また、過去帳や位牌に書かれていることは正確にノートに書き写します。 次に、墓石を見に行きます。長い時間、数代に亘って、一族が知らなかった自分の先祖のお墓です。まずは手を合わせ、先祖に感謝しましょう。
ホテルに戻ったら、ノートに書き写した記録をもとに、親子、兄弟関係、親族関係を確定する作業を行います。もし事実関係に矛盾点や不明点が出てきたら、次の日に調査します。このようにして、系図の拡充を行っていきます。 管理人が実際に行った現地調査も一例として紹介していますので、こちらも参考にしてみて下さい。 |
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